⒈信頼性が高い募金団体はユニセフ
世界には、食べる物もなく屋根のある家に住むこともできず、ちょっとした病気になっても治療を受けられず亡くなってしまう人々が多くいます。
特に多いのはアフリカ大陸のサハラ砂漠から南の地域にある国々で、この地域に住む子どもの半数は極度の貧困状態にあると言われています。
貧困状態の子どもたちは食糧や医療が不足するだけではなく、満足な教育も受けられずそれが連鎖し将来生まれてくる子どもたちも、同じように貧困に苦しむことになり一向に解決できません。
通常なら、子どもたちが貧困に陥っているなら政府が助けてくれるでしょう。
ですが貧困地域の政府は独裁国家であったり、周辺諸国や国内での部族間の争いにより支援できません。
数十年も戦争や内戦を続けた結果、世界でも最貧国と言われるほど貧しい国々ばかりとなっています。
こうした国々に住む貧困の子どもたちを助けるためには、世界中から支援することが大切です。
飢餓状態に陥っている子どもには食糧を、病気で苦しむ子どもには医療を支援することにより、健康的な生活を取り戻すことができます。
健康的な生活を取り戻した上で教育を受ける機会も提供すれば、貧困に苦しんでいた子どもも立派な大人に成長できるでしょう。
一人でも貧困から抜け出し経済的に豊かな大人になれれば、連鎖を断ち切り幸福な子どもも増えていきます。
サハラ砂漠から南の国々を貧困の連鎖から救い出すためには、世界中の人々が支援することが大切です。
支援するための方法はいくつかありますが、簡単で信頼性が高いのは現地で活動する団体に寄付することでしょう。
物品を現地に直接送るのは、特別なコネクションがないとできません。
しかし現地で食糧や医療支援をしている団体に寄付をすれば、そのお金を使って必要な物資を集めて現地まで届けてくれます。
誰でも簡単にできる支援の方法なので、興味を持ったら積極的に募金をするべきです。
募金先として信頼性が高いのは、ユニセフです。
⒉募金を募る活動は必要なこと
ユニセフは海外に本部があり、日本を始め世界各国に支部を設けて寄付を募っています。
国内の支部で募った寄付金は本部に送られて、その後さまざまな活動に使われます。
たとえば病気の予防に効果的なワクチンを購入したり、現地で活動するスタッフの費用に充てられるなどです。
寄付したお金は効果的に使われるので、信頼性はかなり高いと言えるでしょう。
しかし寄付したお金は、すべて現地での活動に充てられるわけではありません。
さまざまな目的のために、一部は国内でも寄付金は使われています。
たとえば国内で使われるお金の利用目的としては、広報活動です。
テレビを見ていると、小さな子どもが栄養失調になっているCMを見たことがある人も多いでしょう。
こうしたCMを制作し放映するためにも寄付金は使われており、また国内で働くスタッフの人件費も賄われています。
すべて貧困に苦しむ子どものために使われていると誤解していると、広報活動や人件費に使われるのは侵害と思うかもしれません。
しかしテレビCMでアフリカの現実を放送することによって、多くの日本人に世界中に苦しむ子どもたちがリアルタイムで生存していることを伝えられます。
もしテレビCMがなかったらアフリカの現実を平和な日本に伝える手段がすくなりますから、寄付金が減ってしまう可能性が高まるでしょう。
⒊ユニセフの活動を理解すると意識が変わる
またボランティア活動は、すべて無償でするべきだと考えが古くから日本にあります。
そのため寄付金を人件費に充てるのは、許されないと思うかもしれません。
しかしユニセフが行っている業務は膨大ですから、何かの片手間にできるものではありません。
かといって無償でユニセフの活動にかかりきりになると、スタッフは生活の手段をなくし続けられなくなります。
活動を支えているスタッフが減ってしまえば、寄付金集めも難しくなり最終的には貧困に苦しむ子どもたちへの支援も先細りするでしょう。
国内で寄付金を集めるための活動は、継続的な支援のために必要な経費となっています。
この点を理解しておけば、ユニセフが国内で広報活動や人件費として寄付金を使うのにも納得できるはずです。
日本の支部から海外の本部拠出する金額は、世界でもトップクラスとされています。
世界でトップクラスの拠出金を集められる理由には、日本人は比較的経済的に余裕がある、日本の支部が経費を切り詰め拠出金を少しでも増やす努力をしているなどいくつも考えられます。
寄付する手段も該当の募金箱だけではなく、クレジットカード払いや郵便振込、銀行口座からの自動引き落としなど豊富です。
毎月一定の金額を寄付するマンスリープログラムもあり、豊富な手段があるので不便さを感じません。
こうしたさまざまな寄付手段が用意されているのも、拠出金が増える理由の一つになっていると考えられます。
これからも世界中にいる貧困の子どもたちを助けるためにも、積極的にユニセフに寄付していくことが大切です。
日本ユニセフ募金より引用