ハンドセラピーで独立開業するために

独立開業にためにとっておくべき資格とは?

スウェーデンで認知症の症状緩和のために行われていて、日本でも有名になってきつつあるのがハンドセラピーです。

ハンドセラピーとは手をなでたり擦ったりしてたくさんあるツボを刺激し、リラックスさせたり血流を改善させたり、脳細胞を活性化させたりストレスを軽減させる方法であり、その効果は甚大で早く、人によってハンドセラピーを始めて10分ほどで効果が現れることもあるそうです。

人は誰かに触ってもらうことで安心感を得る動物です。

昔から手当てをするといいますが、あれは言葉の通りに手を当てて治すという意味で、小さな子供の時にお腹が痛くなり、母親に撫でてもらうことで痛みがなくなった経験をした人も多いでしょう。

何らかの症状がある場所を手で触れることによって安心して免疫力が高まるのではないかと考えられています。

人間の手には神経が集まり、たくさんのツボがありますので、マッサージでこれを刺激することで心身の不調を体の内側から治そうとするのです。

このハンドセラピーをアロマ精油を使って施術する人のことを、アロマハンドセラピストと呼びます。

ハンドセラピーには特に資格や免許はありませんが、アロマとは大変相性が良いのでアロマを使う人が多く、マッサージだけでなく良い香りを使ってリラックスを提供します。

安全にアロマセラピーを行うための知識をもち、第三者にアロマハンドトリートメントを提供することが出来る能力を認定する資格をとれば、仕事やボランティアとして活躍できるでしょう。

ハンドセラピストになるのに特別な資格は必要ありません。

しかし民間資格はありますので、仕事にしようと思っている方はとっておくと便利でしょう。

ただ単に手をマッサージすれば良いというものではなく、体の各器官とつながっている反射区を効果的に刺激するために、反射学や生理学、マッサージの技術などを習得しておくほうがいいことは間違いありません。

そういった知識を持って開業していますよ、と示すことでお客様からの信頼を得られやすくなるでしょうから、民間の資格でも取得しておけば助けになります。

様々な施設で経験を積んでから独立する人が多い

関連性の高い資格としては、日本ハンドセラピスト認定協会のハンドセラピスト認定試験、日本ハンドセラピィ学会の認定ハンドセラピスト認定試験、日本アロマ環境協会認定のアロマハンドセラピスト、日本能力開発推進協会のリフレクソロジスト資格、日本ヒーリングリラクセージョン協会のリフレクソロジープロライセンス実技士などがあります。

プロとしての自信を持つためにも資格は取っておくことがおすすめです。

ストレス社会と呼ばれる現代においては、そもそもは認知症の改善のために考案されたハンドセラピーですが、心身の癒しを求めている方がたくさんいるのでニーズは高いといわれています。

足や体を直接人に触られるのは嫌いだけれど、手くらいなら大丈夫、という方もいますので、ハンドマッサージの需要はあります。

働くのも、医療機関や介護施設、エステサロン、リゾートホテルなど様々な場所から選ぶことができますが、一般的な年収は200万から300万と言われ、なおかつキャリアアップや年収アップを目指すのは難しいことから、ある程度の経験を積んでから自分で店を持つ人が多いのです。

独立開業にために資格・技術以外に重要なこと

そしてハンドセラピストとして独立しようと思うのであれば、資格や技術は勿論のこと、たくさん世の中に溢れているリラクゼーションサロンとの差別化をはかったり、しっかりとした経営戦略をたてて新規顧客の獲得やリピーターを作っていくための集客スキルも必要になります。

ただ単に安くすればお客様は来るというのは間違えであり、店を経営できるだけの金額を受け取るために、様々なイベントやサービスを考え出す必要があります。

どれだけ多くの資格を持っていても、必ず人に喜ばれる技術を体得していても、最初にお客様がこなければ商売としては成り立ちません。

ですから、ハンドセラピストとしての開業を目指す方は、経験を磨きながらもビジネスについての勉強もしておくことが大切です。

どんな自営業でもそうですが、セラピストとして開業するためには集客のノウハウの一つとして有名なポジショニングについて知っておくことは重要です。

ポジショニングとは、自分は何者で、誰に対して何が出来るのか、を明確にすることをさし、例えばハンドセラピストとしてのポジショニングは、ストレスで疲れきっている人に、こんなサービスや価格をこんな手法で実現・提供します、ということです。

この時に経営者目線で考えてはいけません。

あくまでもお客様目線で考えて、自分は是非その店にいってサービスを受けたいと思わせるようなメリットを考えていく必要があります。

例えば自分一人でするのであれば、一日三名様までの限定数で落ち着いた静かで華やかな場所で特別感を演出するとか、カルナーキュアなどの大手サロンには負ける人手を逆にとってマンツーマンで全てのサービスすることを打ち出したりするといったことです。

そして、一度きたお客様には満足感からリピーターになってもらえるように心をこめたサービスをしましょう。
※最新ニュース・・カルナーキュアなどストレスを軽減するマッサージを提供するサロン紹介