花粉症の対策と治療 | 神澤光朗まとめ

1.花粉症とは

日本国内で花粉症の症状があるという方は、全体の約25%といわれています。
この症状はスギやヒノキなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状を起こす特徴があります。
季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれており、この症状は主に原因物質であるアレルゲンの種類によって2つに分類されています。

季節性アレルギー性鼻炎は原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状が起こり、通年性アレルギー性鼻炎はダニやハウスダスト、ペットの毛が原因で起こる特徴を持っています。

どちらかの症状が出る方もいれば、この2つのアレルギー性鼻炎両方に悩んでいる方もいるなど、一年を通してくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状に苦しんでいる方も増えて消えているのです。

花粉症の症状を軽くするためには、治療と同時進行で花粉が体に入ってこないように普段の生活で対策をとっていくことが大切です。
特に花粉はシーズンが過ぎてしまえば乗り切ることが出来るので、対策方法などを事前に知識として身につけることを習慣つけるようにしましょう。

外出をする場合は必ず花粉情報をチェックすることがおすすめです。
テレビなどで確認することも出来ますが、最近ではスマートフォンのアプリなどでも24時間いつでも確認が出来る方法もありますので、空いた時間を利用してこまめにチェックすることが必要となります。

2.一日のうち飛散が多いとされる午後1時から3時頃は外出を控える

花粉が飛びやすい日には特徴があり、天気が晴れまたは曇っている場合や、最高気温が高く湿度が低い場合、やや強い南風が吹き北風に変化する場合が挙げられます。

他にも前日が雨が降っていた場合などはその後天気が急に回復して晴れ、南風が吹いて気温が高くなる日が一番危険だとわかっています。
アレルギー性鼻炎が特に強く出てしまう方は、花粉の飛散が多い日はどうしても外出をしなくてはいけない場合以外は外出を控える事も大切です。

特に外出が必要な場合は、一日のうち飛散が多いとされる午後1時から3時頃は外出を控えることがポイントです。
外出をする際には花粉が体に入り込まないようにするためにも、帽子やメガネ、マスクやマフラーを身につけるをおすすめします。

外出すると服などに花粉が付着してしまうので、自宅に持ち込まないようにするためにもコートなどはツルツルとした素材を選ぶことが大切になります。
帰宅した後は洗顔やうがいをして、体に付着している花粉を洗い流すようにします。

自宅に入る場合も玄関できちんと服をはらって室内に持ち込まないように心がけましょう。

3.洗濯物は室内干しに切り替える

自宅にいる場合の対策としては、花粉の飛散が多い時期は出来るだけドアや窓をしっかりしめることが必要となります。
屋外に洗濯物を干す事も服に花粉がついてしまう可能性があるので、室内干しに切り替えるようにしましょう。

対策をしているつもりでも室内にもかなりの花粉が侵入しています。
そのためフローリングは拭き掃除をしたり、掃除機を利用して汚れをしっかりとるようにするとアレルギー対策が行えます。

実際にアレルギー症状が出てしまったという場合、主に症状が強く出てしまうのが目と鼻だといわれています。
目にあらわれる症状として挙げられるのが目の痒みや充血、涙が出るといいった状態です。

これは目に花粉が入り込んでしまうことで、目の粘膜内にある肥満細胞に花粉が取り付きヒスタミンを放出します。
放出されたヒスタミンは神経や血管に刺激を与えて目に様々な症状が出てしまうのです。
この症状が花粉が多くなる春の季節に限定して起こるという場合は花粉症の可能性がぐっと高くなります。

4.花粉症の治療法

治療方法としては、出来るだけ初期症状の時点で医療機関に相談をして薬物療法を行う必要があります。
アレルギーは症状が悪化すると薬が効きづらくなってしまう恐れがあるので、軽いうちに薬を使い始めることによって症状をコントロールしやすくなります。
治療薬には抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬を利用して行っていきます。

花粉症は鼻にもつらい症状をもたらします。
花粉が鼻の粘膜に入り込み付着することで、外部からの異物を取り除こうとして免疫反応が起こりくしゃみや鼻水、鼻づまりといった三大症状が現れてしまいます。

目と同じように鼻の細胞内にある肥満細胞に花粉が取り付くことで、ヒスタミンやロイコトリエン、トロンボキサンを放出し神経や血管に刺激を与えて症状が発症します。

主に治療は時期と症状によって異なり、初期療法には、主に第2世代抗ヒスタミン薬などの経口薬を使用していきます。
症状が重度の場合は鼻噴霧用ステロイド薬やロイコトリエン拮抗薬を併用します。

一部の治療薬はドラッグストアでは取り扱っていない場合も多いので、自分で安易に症状を判断して薬を利用するよりも、必ず医療機関に相談をすることも非常に重要になります。

医師が患者の状態を確認した上で、適切な薬を処方してくれるため、早い段階で症状を改善させることが出来るようになり安心です。

 

出典:神澤光朗まとめ