トイレ付きのタイプの方が割高に設定される
貸切バスには、トイレの付いているタイプと、トイレの付いていないタイプがあります。
バス会社によってはどちらかのタイプしか用意がない場合もありますし、予約をする際に選択することのできる場合もあります。
では、どちらのタイプを選ぶのがお得なのでしょうか。
高速道路の走行時など、貸切バス大阪の利用時にはすぐに止まれない時間帯があることを考えると、もちろんトイレ付きのほうが安心でしょう。
しかし、料金の観点からいえば、一般的にトイレ付きのタイプの方が割高に設定されることの方が多いです。
トイレ付き車両は、建造時により多くの費用がかかるのでそれを回収する必要がある上に、乗車前後のタンク交換などの手入れや清掃のコスト、トイレがあることによる光熱費代も上乗せされるからです。
トイレなしタイプを選んだほうが安価に抑えられる
また、トイレ付きバスは、定員の点でも差が出てきます。
トイレを備え付けるために、おおよそ座席3~4席分のスペースを空ける必要があるからです。
貸し切る人数によっては、この差がバスの台数に影響してくることも大いにありえます。
つまり、貸切のためにかかるコストを考えると、トイレなしタイプを選んだほうが安価に抑えられます。
ではトイレがガマンできないほど長い時間、高速道路を走り続けた場合はどうするのか?という疑問も生じるかもしれません。
しかし、この心配はあまり現実的ではありません。
なぜなら、運転手が1名の場合は、法令で連続運転時間4時間ごとに30分以上の休憩を取ることが義務付けられています。
実務上は、運転手自身のトイレの必要もありますので、おおよそ3時間を超えたあたりでパーキングエリアやサービスエリアに立ち寄ることが多いのです。
つまり、4時間以上トイレをガマンしなければいけない事態は、バスを貸し切って走行している以上はありえない状況なのです。
バスのトイレは使用限度が限られているので注意
また、注意しなければいけないこととして、トイレが付いているバスだからといって、何回でも使用できるというわけではないということです。
排泄物を貯めておくタンクは、これもスペースの都合上ですが、実は大きくとも50リットル程度と、それほど容量が大きくありません。
たとえば定員40人のバスでも、40人全員が1人1回使用することさえタンクの容量の観点からいえば厳しいのが現実です。
このため、車内では「緊急時以外はなるべく使わないように」というアナウンスが必ずされます。
その代わり、上記のように長くとも4時間おき、通常は2~3時間おきにトイレ休憩が必ず取られます。
つまり、トイレ付きタイプを貸し切ったとしても、結局はほとんどの人はサービスエリア等で済ませることになるということです。